SaGAMeC通信 第2022.09号(2022年09月01日 発信)
獣医師通信
まだまだ暑い日が続きますが、ワンちゃんネコちゃん、お水はちゃんと飲めていますか?
お水を飲まないという異常は気づきやすいですが、飲みすぎている異常は見逃していませんか?
多飲は糖尿病や副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症など様々な病気のサインかもしれません。
気になることがあればお気軽にご相談ください。
看護師通信
9月に入り、寒暖差が厳しい季節に入りました。
気圧や気温の変化がワンちゃんやネコちゃんの体調に悪い影響を与えることがあり、てんかん発作など発生しやすくなる傾向があると言われています。
体調のことで少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
獣医師コラム
副腎皮質機能亢進症について

副腎皮質機能亢進症はご存じでしょうか。クッシングとも呼ばれる病気でホルモンに関する病気です。副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンが慢性的に過剰に分泌されることによっておこる病気です。この病気の原因は大きく二つに分けることができます。副腎自体に異常が生じ、コルチゾールの分泌が過剰になるもの。もう一つは副腎にホルモンを出すように指令を出して いる下垂体といわれる脳の一部の異常によって副腎が過剰に働き、コルチゾールの分泌が過剰 になるものです。イヌでは85%が後者の下垂体性、ネコでは珍しい病気であるため症例数が少ないですがイヌと同様に85%が下垂体性とされています。
ホルモンの病気ということもあって症状は多岐にわたり、かつ必ずしもすべての症状が出るわけではありません。症状に関して以下の表に示します。*1

これだけ多くの症状があることからもわかるように早くに気づいて治療を開始してあげたい病気でもあります。
必ずしもすべての症状が出るわけではないと前述しましたが、その中でも本疾患の特徴的な症状は多飲多尿です。クッシングと非クッシングのイヌを集めて症状を調査したところ、クッシングの犬たちの94.9%で多尿、91.5%で多飲が認められたという報告があります(非クッシング群では多 尿65.6%でP値<.001、多飲78.1%でP値0.040)。*2
つまり多くの場合、多飲多尿が現れるということです。(多飲多尿だから本疾患というわけではありません) ご家庭での飲水量、尿量は診察室ではわかりません。ご家庭でよく観察していただき、変化に目を配り早期の発見、治療につなげましょう。

*1 Diagnosis of spontaneous canine hyperadrenocorticism: 2012 ACVIM consensus statement (small animal) (J Vet Intern Med2013;27:1292–1304 )
*2 Evaluation of individual low-dose dexamethasone suppressiontest patterns in naturally occurring hyperadrenocorticism in dogs (J Vet Intern Med. 2018;32:967–977.)
トリマー通信
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