SaGAMeC通信 第202104号(2021年04月01日 発信)
獣医師通信
すっかり春めいてまいりました。
と同時にフィラリアの予防シーズンがやってきました。
今年は例年に比べ、暖かくなるのが早いこともあり、蚊がすでに飛んでいるように感じます。
フィラリア検査の血液で、全身の血液検査をセットで調べることもできますので、お気軽にご相談下さい。
看護師通信
だんだんと暖かい日が増えてきました。
桜並木や春の草花を感じながら、気持ち良いお散歩ができるシーズンです。暖かくなってきたということは、ノミやダニなどの寄生虫も活発になるということです。
しっかり予防をして、たくさんお散歩しましょう!
獣医師コラム
がんの早期発見の重要性

・腫瘍とは?
腫瘍とは『本来自己の体内に存在する細胞が、自律的に無目的にかつ過剰に増殖する状態』と定義されます。食生活や環境の変化、獣医療の発展などにより寿命が延びているという背景で、現在の犬の死因のトップが腫瘍であることはご存知でしょうか。腫瘍は皮膚、乳腺、消化管、血液など様々な部位に発生します。腫瘍診療では、早期発見はもちろん、診断から治療へのプロセスが重要であると考えております。

・進行度評価について
治療を考えるうえで重要なポイントは、腫瘍を発見した段階で正確な進行度評価(ステージング)を行うことです。進行度評価は基本的に原発巣の状態、所属リンパ節・遠隔臓器への転移の有無に基づいて分類され、X線検査や超音波検査などの画像検査や細胞診検査などによって評価を行います。この進行度評価により治療が大きく変わることがあります。

・病理検査とは?
腫瘍診療では『しこり』で来院されることがほとんどです。『しこり』が『腫瘍である』のか、あるいは『腫瘍でない』のか、さらに腫瘍であった場合には、『良性腫瘍』あるいは『悪性腫瘍』なのかを判断する必要があります。これらを診断するためには、病理検査が必要となります。病理検査とは、疾病の診断を行うために採取した組織を顕微鏡で観察し、詳しく調べる検査であり、しこりの一部分(コア生検)あるいはすべて(摘出)を提出する必要があります。この病理検査の結果により『しこり』がどのような病変であるのかを最終的に判断します。

・腫瘍の治療について
腫瘍の治療は外科療法、薬物療法、放射線療法の3つの治療法を単独あるいは組み合わせて治療していきます。それぞれの治療法には、メリット、デメリットが存在し、腫瘍の種類や発生状況、進行度評価、全身状態などを総合的に判断し、治療法を選択していかなければなりません。さらに治療法は、ご家族の費用面や通院の負担なども考慮して決定されます。

・早期発見の重要性について
病変を早期に発見し、診断から治療への的確なプロセスを行うことにより、動物とご家族にとって最適な診断・治療の提案ができるものと考えております。早期発見のためには、日頃から、体調の変化(食欲がない、元気がない、痩せてきた、下痢や嘔吐)に注意し、動物の身体によく触れるようにしましょう。しかし、末期になるまで症状を出さない腫瘍(肝臓腫瘍、脾臓腫瘍など)も存在するため、血液検査や画像検査など定期的な健康診断を行うことも重要です。そして、異常に気づいた際には、すぐにご相談ください。
獣医師 接待創太
トリマー通信
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