SaGAMeC通信 第202003号(2020年03月04日 発信)
獣医師通信
3月は引越しなどでご自宅の環境が大きく変わる時期です。
ワンちゃん、ネコちゃんは環境が変わることによりストレスを感じるので、何か変化がありましたらお気軽にご相談下さい。
看護師通信
花粉が辛い季節ですね。
ワンちゃん、ネコちゃんも季節ならではのアレルギーを発症する子がいます。
最近目や耳を痒そうにしている仕草は見られませんか?
当院ではアレルギー検査も行っております。酷くなる前に早めの対策を始めましょう。
獣医師コラム
【海外研修旅行】

先日、日本ヒルズ・コルゲート社の招待で海外研修に行って参りました。
米国カンザス州のヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンターとヒルズ社のフード工場を見学し、ラスベガスにてオークエンドセンターという外科実習施設とウェスターン・ベテリナリー・カンフェレンスという獣医療展示会に参加してきました。

Hill's Global Pet Nutrition Center(ヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンター)

ヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンターは、カンザス州トピーカにあり、世界最大級の規模と最新の設備を誇る研究所で最先端の研究開発を行うセンターです。180エイカー(東京ドーム約15個分)にも渡る広大な敷地には、450頭以上の犬と450匹以上の猫が暮らしています。そこには、獣医師、動物栄養士、内科専門医などのスタッフのほか、ペットフードのみを担当するコンパニオンペット約900匹を擁しています。
この研究所の目的は、ヒルズ製品の高度な品質水準を満たすための成分を分析。ドライタイプのフードを噛み砕くにはどれくらいの力が必要かを分析し、ペットのライフステージに合わせた密度や硬さを算出。健康な便に配慮するため、ペットたちのおならを分析。ペットが好むフードの香り、味、食感を研究。遺伝子栄養学研究により、栄養が遺伝子発現にもたらす影響を観察してフードを開発しています。研究所内の撮影が禁止されていたので写真がありませんが、とても清潔な環境で、できる限り犬猫にストレスがかからないように配慮されていました。そしてペットフードの開発の為だけに、ここまでコストをかけて研究していることに感銘を受けました。

The Oquendo Center(オークエンドセンター)

獣医向けの最先端の臨床ハンズオントレーニング施設。オークエンドセンターでは、ハンズオンラボ、講義、ワークショップ、シンポジウム、デモンストレーションなど、幅広い獣医イベントが定期的に開催されています。
 手術室には12の完全装備のステーションを収容できるため、より統一された実践的な学習体験が可能になります。保護施設の犬猫たちの健康診断と不妊手術を行うことで、同時に獣医師の研修ができるということ。殺処分されてしまった犬猫たちを用いて高度な外科手術の研修を行っていることなど、とても合理的で米国らしいなと感じました。

Western Veterinary Conference 2020(ウェスターン・ベテリナリー・カンフェレンス 2020)

ウェスターン・ベテリナリー・カンフェレンスとは米国の獣医関連では最大の展示会で、ラスベガスのマンダレイベイ・コンベンションセンターにて、毎年開催されます。出展社は約500社、参加者も15,000人程度と非常に多く、全米および43カ国から、獣医や動物病院関係者が集結します。
ショーフロアでは、医療器具・機器、薬品、治療資材、フード及びサプリメントなど、動物病院関連の商品、サービスが紹介されています。米国の獣医関連の技術やペット産業は、日本より非常に進んでおり、最先端の情報が得ることができる貴重な機会だと感じました。
院長 大川雄一郎
トリマー通信
3月のオプションセットはハーブパックです。
乾燥している皮膚はバリア機能が低下し静電気もおきやすく、アレルギー物質が含まれているホコリなどがくっつくことで皮膚のトラブルに繋がります。
ハーブパックは被毛をコーティングしボリュームアップ効果や汚れを付きにくくしてくれます。
是非この機会にお試しください。
佐藤ミトちゃん
中岡マメタくん
田中くるみちゃん
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